精選版 日本国語大辞典 「刈分小作」の意味・読み・例文・類語 かりわけ‐こさく【刈分小作】 〘 名詞 〙 小作料を前もって定めておかないで小作地からの総収穫物を前もって約定した割合(多くは五対五)で現物のまま地主と小作人の間で配分する小作の方法。かりわけ。[初出の実例]「刈分小作は三十四府県に亘って行はれ」(出典:大正十年小作慣行調査報告(1921)) 出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例 Sponserd by
百科事典マイペディア 「刈分小作」の意味・わかりやすい解説 刈分小作【かりわけこさく】 地主・小作人間であらかじめ決めた一定の分配率に基づいて収穫物を分配する小作制度。小作料の額ではなく配分率を決めているのが特徴。戦前,青森県・岩手県などおもに生産力の低い山間地帯にみられ,多くは名子(なご)制度と結びついていた。分け作とか作分けと呼ぶ地域もあったが,農地改革で消滅。→分益(ぶんえき)小作 出典 株式会社平凡社百科事典マイペディアについて 情報 Sponserd by
旺文社日本史事典 三訂版 「刈分小作」の解説 刈分小作かりわけこさく 小作料納入の形式に基づいて分類された小作形態の一種定められた小作料を収穫後納入するのとは異なり,あらかじめ定められた割合で総収穫高を地主と小作人で分配する方法。土地生産力が不安定な山間僻地に多くみられた。 出典 旺文社日本史事典 三訂版旺文社日本史事典 三訂版について 情報 Sponserd by