デジタル大辞泉
「利休鼠」の意味・読み・例文・類語
出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
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りきゅう‐ねずみリキウ‥【利休鼠】
- 〘 名詞 〙 利休色の鼠色がかったもの。
- [初出の実例]「而て其色合は矢張利久鼠、小豆、茶、黒等は」(出典:風俗画報‐四〇号(1892)服飾門)
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例
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りきゅうねずみ【利休鼠】
色名の一つ。JISの色彩規格では「緑みの灰色」としている。一般に、茶人千利休(1522~1591年)が好んだと伝えられる緑みの鼠色。千利休は茶道を大成した人物として知られ、侘茶を追求したとされる。鼠色が流行した江戸時代に登場した色名で、くすんだイメージがあり、緑みがかっているのが特徴。利休鼠という色名は北原白秋(1885~1942年)による「城ヶ島の雨」の歌詞に使われて時代を超え多くの人に知られるようになった。「雨はふるふる 城ヶ島の磯に 利休鼠の 雨がふる」という歌いだしである。
出典 講談社色名がわかる辞典について 情報
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利休鼠
りきゅうねずみ
色名の一つ。利休色といわれる灰色がかった黄緑色に、鼠色が加わったもの。利休茶、利休柳などと同様に茶人の千利休(せんのりきゅう)にちなんでつけられた名。抹茶(まっちゃ)の緑色と侘(わ)び茶の雰囲気を連想していわれた利休色に、鼠色を強めてさびた味わいを表した色合いである。ただし、利休が愛用した色という意味ではない。なおまた、北原白秋作詞による『城ヶ島の雨』の「雨は降る降る城ヶ島の磯(いそ)に 利休ねずみの雨が降る」によっても、広く知られた。またほかに、徳冨蘆花(とくとみろか)の『黒潮』では「利休鼠のたて小波(さざなみ)の小紋縮緬(ちりめん)に更紗(さらさ)縮緬を襲(かさ)ねて」とある。
[高田倭男]
出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例
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