デジタル大辞泉 「前行」の意味・読み・例文・類語 ぜん‐こう〔‐カウ〕【前行】 1 前に進むこと。前進。2 他に先だって行くこと。また、軍隊の先鋒せんぽう。3 以前の行い。「前言前行」4 行幸のとき、御前に立って案内する役。「高御座たかみくらの行幸に、―とかや何とかやいふことなど勤め給ふ」〈増鏡・久米のさら山〉 出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
精選版 日本国語大辞典 「前行」の意味・読み・例文・類語 ぜん‐こう‥カウ【前行】 〘 名詞 〙① 前に進むこと。前進すること。進歩。[初出の実例]「次納言以下、為レ先二下臈一出レ門、渡二大臣前一出レ北前行」(出典:兵範記‐保元二年(1157)八月一九日)[その他の文献]〔晉書‐長沙王乂伝〕② 人より先に行くこと。先立って行くこと。また、軍隊などの先鋒。先行。[初出の実例]「前行を告ぐるに似たり浪に臨む夕 帰路に迷はむと欲(す)雲に隠るる秋〈菅原忠貞〉」(出典:新撰朗詠集(12C前)上)[その他の文献]〔呉子‐応変〕③ 行幸のとき、天皇の御前に立って案内する役。[初出の実例]「公卿為二騎馬前行一」(出典:玉葉和歌集‐仁安元年(1166)一一月三日)[その他の文献]〔漢書‐終軍伝〕④ 以前の行ない。さきの行為。先行。[初出の実例]「君子は既往を語らず、前言前行(ゼンカウ)は唯戯れのみと」(出典:福翁自伝(1899)〈福沢諭吉〉老余の半生)[その他の文献]〔管子‐制分〕 出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例
普及版 字通 「前行」の読み・字形・画数・意味 【前行】ぜんこう(かう) すすむ。前鋒。また、従前の行為。〔子、議兵〕武王の紂(ちう)を誅するや、甲子のを以て、而る後之れにつに非ざるなり。皆行素(もと)より脩むるなり。此れ謂(いはゆる)仁義の兵なりと。字通「前」の項目を見る。 出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報