剥沸石(読み)はくふっせき(英語表記)epistilbite

日本大百科全書(ニッポニカ) 「剥沸石」の意味・わかりやすい解説

剥沸石
はくふっせき
epistilbite

沸石一種封筒に似た外観の板柱状結晶をすることが多沸石い。双晶により斜方晶系のようにみえることがある。安山岩玄武岩、玄武岩質凝灰岩やそれらの変質した岩石中に濁(だく)沸石、菱(りょう)沸石、束(そく)沸石、輝(き)沸石などと産する。また花崗斑(かこうはん)岩の空隙(くうげき)中にもみられる。英名は、種々の性質が束沸石に似ていることから、近いという意味のギリシア語epiを接頭語として束沸石stilbiteに加えられた。

松原 聰]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

今日のキーワード

脂質異常症治療薬

血液中の脂質(トリグリセリド、コレステロールなど)濃度が基準値の範囲内にない状態(脂質異常症)に対し用いられる薬剤。スタチン(HMG-CoA還元酵素阻害薬)、PCSK9阻害薬、MTP阻害薬、レジン(陰...

脂質異常症治療薬の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android