力人・健児(読み)ちからびと

精選版 日本国語大辞典 「力人・健児」の意味・読み・例文・類語

ちから‐びと【力人・健児】

〘名〙
① 力の強い人。強健な男子。勇猛な兵士
古事記(712)中「軍士(いくさびと)の中の力士(ちからひと)の軽く捷(はや)きを選り聚めて」
② 令制前における、兵士のうち、特に選ばれた強健な者。奈良時代には郡司子弟や、特に弓馬に巧みな農民がこれにあてられた。平安時代健児(こんでい)の制の先駆形態。こんでい。
書紀(720)皇極元年七月(岩崎本平安中期訓)「健児(チカラヒト)に命(ことおほ)せて」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

今日のキーワード

少子化問題

少子化とは、出生率の低下に伴って、将来の人口が長期的に減少する現象をさす。日本の出生率は、第二次世界大戦後、継続的に低下し、すでに先進国のうちでも低い水準となっている。出生率の低下は、直接には人々の意...

少子化問題の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android