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深色効果 しんしょくこうか

大辞林 第三版の解説

しんしょくこうか【深色効果】

発色団に助色団を加えるなどすることによって、物質の吸収スペクトルが長波長側にずれるために、色が深くなる(例えば黄色のものが赤みを増して見える)効果。深色効果を与えるアミノ基などを深色団という。 ↔ 浅色効果

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法則の辞典の解説

深色効果【bathochromic effect】

吸収帯を長波長側に移動させる効果.この原因となる置換基を「深色団」という.分光化学系列*は配位子による深色効果(配位子場分裂エネルギーの低下)の順序に他ならない.

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栄養・生化学辞典の解説

深色効果

 ある物質の紫外部や可視部の光の吸収スペクトルの吸収極大波長を長波長側に移す効果.不飽和結合が孤立した状態から共役状態に移るとこのような効果がみられる.逆に短波長側に移す効果を浅色効果という.

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世界大百科事典 第2版の解説

しんしょくこうか【深色効果 bathochromic effect】

光吸収スペクトルを長波長側に移動させる効果をいう。とくに物質の化学構造の変化に伴ってこのような効果が起こる場合に用いる。たとえば有機染料の分子はC=C,N=N,C=O等の不飽和結合(発色団)をもっており,それらに基づく光吸収が発色の原因となる。このような分子にCl,NH2,NO2等の置換基(助色団)が導入されたり,また他の不飽和結合が加わったりしてπ電子共役系が大きくなると深色効果が現れる。深色効果と逆にスペクトルを短波長側に移動させる効果を浅色効果hypsochromic effectという。

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世界大百科事典内の深色効果の言及

【赤方偏移】より

…化学における例として,無極性溶媒中の溶質のスペクトルは溶媒の屈折率が増すと一般に長波長側にずれる現象がある(溶媒効果)。また分子の吸収スペクトルは,その化学構造の変化に伴って長波長側にずれることがある(深色効果)。【原田 義也】
[天体]
 天体の赤方偏移の原因は,通常は光源が観測者に対して後退運動をするためのドップラー効果と解釈される。…

※「深色効果」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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