動作周波数(読み)ドウサシュウハスウ

日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

動作周波数
どうさしゅうはすう
clock frequencyoperating frequency

コンピュータの内部において、各回路の間で処理の同期をとる際に基準となるパルスの一定時間内での回数。クロック周波数あるいは単にクロックともいう。動作周波数には内部(内部クロック)と外部(外部クロック)があり、前者はCPU(中央処理装置)の内部処理に使用する動作周波数、後者はCPUとメモリーや拡張ボードなどの外部構成部品とのデータの入出力に使用する動作周波数(フロントサイドバスfront side bus:FSB)のことである。単位はヘルツ(Hz)で、1秒間に行われるパルスの回数を示す。単に動作周波数という場合には「内部動作周波数」をさすことが多い。
 CPUの動作周波数は、コンピュータの処理能力を表す指標の一つであり、一般的に数値が大きいほど高性能であるとされる。たとえばインテル社製CPUでは、「Core i7 3.2GHz」という形で名称に動作周波数を入れ、性能を表す手段として使用している。1990年代から2000年代にかけてはCPUの動作周波数が年々あがり続けたため、この数値がコンピュータ自体の性能の指標として重視された。しかし、近年では技術的な限界からCPUの動作周波数は頭打ちの傾向をみせており、コンピュータの性能の判断は、より総合的な要素が考慮されている。
 動作周波数を高くすればするほど、CPUの一定時間内の計算速度をあげることができるが、それに比例して発熱量もあがり、一定の限度を超えるとCPU自体が破損することがある。また、消費電力の観点からも、動作周波数を適切なレベルに抑えることが求められる。このため、刻々と変化するコンピュータの負荷レベルにあわせて動作周波数を変化させる技術などが登場している。[編集部]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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