化学線量測定を行う際に用いられる反応系をいい,単に線量計という場合もある.これまで多数の反応系が提案されているが,満すべき条件としては,
(1)化学変化量が吸収線量に正確に比例すること,
(2)G値が線量率に無関係であること,
(3)照射によって反応系に起こる条件変化(反応物質濃度の減少,生成物の蓄積など)にG値が無関係なこと,
(4)再現性がよく,調製や化学変化量の測定が容易であること,
などである.これらの要求に最適なものとして,現在広く一般に用いられているのは,硫酸鉄(Ⅱ)線量計(フリッケ線量計)である.そのほか,硫酸セリウム(Ⅳ)線量計(Ce4+→ Ce3+),気体では一酸化二窒素の分解による窒素の生成,あるいはエテンの分解による水素の生成を利用したものがあり,固体では照射による着色を利用したガラス線量計,セロファン線量計などがある.
出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報
宇宙事業会社スペースワンが開発した小型ロケット。固体燃料の3段式で、宇宙航空研究開発機構(JAXA)が開発を進めるイプシロンSよりもさらに小さい。スペースワンは契約から打ち上げまでの期間で世界最短を...
12/17 日本大百科全書(ニッポニカ)を更新
11/21 日本大百科全書(ニッポニカ)を更新
10/29 小学館の図鑑NEO[新版]動物を追加
10/22 デジタル大辞泉を更新
10/22 デジタル大辞泉プラスを更新