北松県立自然公園(読み)ほくしょうけんりつしぜんこうえん

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「北松県立自然公園」の意味・わかりやすい解説

北松県立自然公園
ほくしょうけんりつしぜんこうえん

長崎県北部,北松浦半島の内陸部,伊万里湾沿岸北部および的山大島を含む自然公園。面積 35.14km2。1962年指定。伊万里湾内の東部玄海国定公園,北松浦半島の西側は西海国立公園にそれぞれ属している。北松浦半島には玄武岩の台地が発達し,海岸は海食崖の景観が美しい。松浦市の星鹿には元寇遺跡が多く,城山には古い山城の遺構があり,佐世保市世知原町の佐賀県境にある国見山(777m)は展望に優れる。台地面の高原にはキャンプ場が多く,また多くの洞窟がある。そのうち佐世保市吉井町の福井洞窟(→福井岩陰)は旧石器時代の生活様式を示す遺物が多数出土し,国の史跡に指定されている。また,同地区には国の天然記念物の御橋観音シダ植物群落がある。佐々町には市瀬窯跡があり,ここの技法が愛知県の瀬戸に伝えられたとされる(→瀬戸焼)。

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世界大百科事典(旧版)内の北松県立自然公園の言及

【江迎[町]】より

…農業は畜産,米作,メロンなどのハウス園芸を主体とする。丘陵部にある白岳高原,潜竜ヶ滝などは北松県立自然公園に指定されている。松浦鉄道,国道204号線が通る。…

※「北松県立自然公園」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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