日本大百科全書(ニッポニカ) 「北海道縦貫自動車道」の意味・わかりやすい解説
北海道縦貫自動車道
ほっかいどうじゅうかんじどうしゃどう
北海道を南北に縦貫する高速道路。起点の函館(はこだて)市から内浦湾沿いに北上し、室蘭(むろらん)市、苫小牧(とまこまい)市を経て、千歳(ちとせ)市―札幌市間は北海道横断自動車道と重複利用し、岩見沢(いわみざわ)市、旭川(あさひかわ)市を経て、終点の稚内(わっかない)市に至る路線。総延長は681キロメートル、全区間4車線(一部は暫定的に2車線)である。この道路は、北海道の南部・中央部・北部の主要都市間の時間距離を大幅に短縮して、地域間の交流の拡大や諸産業の振興を促進し、また冬季の交通状況を改善して、沿線地域の生活利便の向上をもたらすものである。完成すれば函館市-稚内市間を約8時間で結ぶ予定である。
2012年(平成24)3月時点で、森(もり)町―士別(しべつ)市間(道央自動車道)434キロメートルが開通している(管理は東日本高速道路)。七飯(ななえ)町―森町間、士別市―名寄(なよろ)市間については、国土交通大臣が整備主体となる新直轄方式で建設されている。
[下保 修]