七飯(読み)ななえ

改訂新版 世界大百科事典 「七飯」の意味・わかりやすい解説

七飯[町] (ななえ)

北海道南部,渡島(おしま)支庁亀田郡の町。人口2万8463(2010)。函館市の北に接する。1615年(元和1)すでに和人集落があった。19世紀初めから米作が行われていたが,1854年(安政1)に開港された箱館港に外国人が来るようになって全国に先駆けて西洋野菜が栽培された。近年は米,ジャガイモを産し,リンゴなどの果樹栽培が行われるが,都市化もすすんでいる。駒ヶ岳および大沼小沼蓴菜(じゆんさい)沼を含む大沼国定公園をはじめ,函館港などが見渡せる仁山高原横津岳などがあり,道南の観光拠点となっている。JR函館本線,国道5号線が通じる。
執筆者:

出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報