千早赤阪村(読み)ちはやあかさかむら

日本歴史地名大系 「千早赤阪村」の解説

千早赤阪村
ちはやあかさかむら

面積:三七・一三平方キロ

金剛山北西斜面の丘陵地・山地に位置し、東部金剛生駒国定公園に含まれる。大阪府南東部にあって南北に細長く、東は奈良県御所ごせ市、南東は同五條ごじよう市、西は河内長野市、北西は富田林とんだばやし市、北は河南かなん町に接する。花崗岩層からなり、南部を千早川が、北部を支流水越みずこし川が北西に流れ、北部で合流する。水越川沿いに国道三〇九号が通って水越峠で御所市に抜け、千早川沿いに府道富田林―五條線が通る。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「千早赤阪村」の意味・わかりやすい解説

千早赤阪〔村〕
ちはやあかさか

大阪府南東部,金剛山地西斜面の村。 1956年千早村と赤阪村が合体して発足耕地は少なく,河岸段丘の斜面を利用したミカン栽培と林業が主で,そのほか竹製品,手袋,はるさめ製造の小規模工業が行なわれる。国の史跡に指定されている千早城跡,赤坂城跡,楠木城跡 (上赤坂城跡) ,本殿が国の重要文化財である建水分神社 (たけみくまりじんじゃ) など南北朝時代の南朝の歴史的建造物が多い。東部は金剛生駒紀泉国定公園に属し,金剛山に通じるロープウェーがある。北部を国道 309号線が通る。面積 37.30km2。人口 4909(2020)。

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