千石興太郎(読み)せんごくこうたろう

日本大百科全書(ニッポニカ) 「千石興太郎」の意味・わかりやすい解説

千石興太郎
せんごくこうたろう
(1874―1950)

日本の農業協同組合設立の先駆けとなった産業組合運動の指導者。東京で士族長男に生まれる。札幌農学校北海道大学前身)を卒業後、島根県農会技師などを経て、1920年(大正9)産業組合中央会主事となる。その後、常務理事、副会頭、会頭を歴任全国購買組合連合会の設立など第二次世界大戦前の産業組合運動を指導し、今日の農協原形をつくった。

[四宮俊之]

『竹森一男著『千石興太郎』(1971・都市問題調査会)』


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デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「千石興太郎」の解説

千石興太郎 せんごく-こうたろう

1874-1950 大正-昭和時代の産業組合指導者。
明治7年2月7日生まれ。島根県農会技師などをへて,大正9年産業組合中央会主事,昭和14年同会頭となる。20年東久邇(ひがしくに)内閣の農商相(農相)。貴族院議員農業団体拡充につとめ,農協の基礎をつくった。昭和25年8月22日死去。76歳。東京出身。札幌農学校(現北大)卒。著作に「産業組合概論」など。

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