デジタル大辞泉
「半玉」の意味・読み・例文・類語
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はん‐ぎょく【半玉】
- 〘 名詞 〙 芸者の、まだ一人前に扱われず、玉代(ぎょくだい)も半分のもの。おしゃく。まいこ。⇔一本(いっぽん)。
- [初出の実例]「これさ半玉(ハンギョク)で出た駈け出しの、赤襟猫ぢゃアあるめえし」(出典:歌舞伎・月梅薫朧夜(花井お梅)(1888)二幕)
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例
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半玉
はんぎょく
芸者見習い中の少女の俗称。雛妓(おしゃく)ともいう。玉代(ぎょくだい)(遊興費)が芸者の半額であるため半玉という。9~10歳で住み込みの「仕込みっ子」となり、雑用や遊芸稽古(けいこ)を数年経て、半玉となって座敷へ出た。友禅の着物を裾(すそ)を引かずに着て、赤襟をかけるのを通例とした。踊りと太鼓を演じるが、三味線は弾かない。大半は16歳で芸者となった。現在は少女保護の各種法規の制約で、年齢的に存在しえない。
[原島陽一]
出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例
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世界大百科事典(旧版)内の半玉の言及
【舞妓】より
…じゅばんは赤襟で,一本の芸子になることを襟替えといい,その際,白襟にかわる。玉代は,他の雛妓が芸者の半額で,半玉(はんぎよく)と呼ばれるのに対し,芸子と同額である。発生的には元禄(1688‐1704)以前から,江戸の踊子に対して京の舞妓(舞子)があり,踊子は芸者に変わったが,京都では芸子となったほかに年少の振袖姿の小妓に舞妓の名が残ったものであろう。…
※「半玉」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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