日本歴史地名大系 「南方前池遺跡」の解説
南方前池遺跡
みなみがたまえいけいせき
出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報
出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報
岡山県赤磐(あかいわ)市南方の丘陵斜面をせき止めた溜池(ためいけ)の底にある縄文時代晩期と弥生(やよい)時代の複合遺跡。県指定史跡。遺跡の下層には縄文晩期の土器が包含されるが、この層の上面から下方に掘り込まれた小竪穴(たてあな)10個が発見された。小竪穴は径約1メートルの円形で深さ70~130センチメートル、底丸で、内部にトチ、カシなどのドングリが大量にあり、上部には木を渡して樹皮や木の葉や網代(あじろ)で覆い、さらに粘土で密封した状態がみられた。縄文晩期の食物貯蔵の好例である。
[今井 尭]
『南方前池遺跡調査団編「岡山県山陽町南方前池遺跡」(『私たちの考古学』7号所収・1956・考古学研究会)』
中国のゴビ砂漠などの砂がジェット気流に乗って日本へ飛来したとみられる黄色の砂。西日本に多く,九州西岸では年間 10日ぐらい,東岸では2日ぐらい降る。大陸砂漠の砂嵐の盛んな春に多いが,まれに冬にも起る。...