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漿膜 しょうまく serosa

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

漿膜
しょうまく
serosa

胸腔,腹腔など体腔の壁の内面,および肺,心臓,腸など体腔内に収納されている器官をおおう薄い膜。腹膜,胸膜,心膜などがこれに属する。表面には単層扁平上皮があり,その下に薄い結合組織の層がある。

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デジタル大辞泉の解説

しょう‐まく〔シヤウ‐〕【×漿膜】

爬虫(はちゅう)類・鳥類・哺乳類の胚膜(はいまく)のうち、外側の膜。
昆虫の胚の外表面を覆う細胞層。
脊椎動物の体腔の内面や臓器の表面を覆う、漿液を分泌する薄い膜。腹膜・胸膜など。

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百科事典マイペディアの解説

漿膜【しょうまく】

医学用語では,腹膜胸膜心膜のように体腔の内面や内臓器官の表面をおおう薄い膜をいう。単層扁平上皮とその下の結合組織層からなる半透明の膜で,上皮表面は非常になめらかで無色透明な漿液で潤されている。

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栄養・生化学辞典の解説

漿膜

 (1) 腹膜,漿膜性心膜,胸膜など,体腔の臓器を包む最外膜.(2) 胎児を包んでいるじゅう毛膜の旧称.

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世界大百科事典 第2版の解説

しょうまく【漿膜】

(1)生物学用語。昆虫類および脊椎動物羊膜類の発生過程で形成される胚膜の一つを漿膜chorionという。羊膜と同時に同じひだの外側部分から形成される,中胚葉に裏打ちされた外胚葉の薄い膜。やがて羊膜から独立して胚や他の胚膜を最も外側から包むようになる。爬虫類や鳥類では,後に尿膜と癒合して3胚葉から成る漿尿膜となり,ニワトリ卵の薄皮のように卵殻の下に広がる。その中胚葉部分にはやがて血管網が発達し,胚の呼吸に重要な役割をはたす。

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大辞林 第三版の解説

しょうまく【漿膜】

体腔たいこうの内面および体腔にある臓器の表面をおおっている薄い膜の総称。漿液を分泌して相互の摩擦を少なくしている。腹膜・胸膜・心膜など。
爬虫類・鳥類・哺乳類の発生途上の胚と卵黄囊のう・尿囊をつつむ、一番外側のきわめて薄い膜。
節足動物の胚の一番外側をおおう膜。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

漿膜
しょうまく

昆虫など無脊椎(むせきつい)動物の一部、脊椎動物の爬虫(はちゅう)類、鳥類、哺乳(ほにゅう)類の胚(はい)発生の際、最外側を包む胚膜をいう。漿膜は胚膜の一つである羊膜と共通の起源をもつ。脊椎動物では胚発生の早い時期に、胚体外の中胚葉に裏打ちされている外胚葉がひだをつくり、それが前後左右から伸びて中央で癒合し、胚を二重に包む。このひだの外側の部分が漿膜となり、鳥類、爬虫類では、卵殻膜に接して広がる。漿膜の内側にできた胚膜が羊膜で、羊膜と漿膜の間隙(かんげき)を胚体外体腔(たいこう)といい、ここに尿嚢(にょうのう)が入り込んでくる。この尿嚢の外側の尿膜と漿膜が合して漿尿膜となる。爬虫類、鳥類では、この漿尿膜に多くの血管が入り込み、卵殻を通して外界とガス交換をする場所となる。哺乳類では、漿尿膜が胎児性胎盤となり、子宮の母性胎盤と合して胎盤を形成し、栄養や酸素の摂取、老廃物の排出などにあたる。昆虫では、卵殻に接している胚体外の細胞層が漿膜となる。胚の保護以上の漿膜の役割については明らかでない。
 なお、脊椎動物における胸膜、腹膜、心膜など、体腔に面した遊離面を覆った薄膜も漿膜とよぶ。漿膜は表面が滑らかで、少量の透明な液によって潤っているため、漿膜に覆われた器官は他と摩擦をおこすことなく、位置を変えることができる。[竹内重夫]

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世界大百科事典内の漿膜の言及

【胃】より

…いずれも迷走神経刺激により亢進する。
[胃壁]
 胃壁の断面は,最外層は漿膜で,順次内側に,漿膜下層,固有筋層,粘膜下層,粘膜筋板と重なり,最内層は粘膜層で胃の内腔に面する。(1)漿膜 胃の外壁を覆う漿膜は,小彎で合して小網を形成し,対側の大彎で合して大網を形成する。…

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