原子炉材料(読み)げんしろざいりょう(英語表記)nuclear material

世界大百科事典 第2版の解説

げんしろざいりょう【原子炉材料 nuclear material】

原子炉は多くの機械や構造物から構成されていて,そこで使用されている材料の種類も多いが,そのなかに原子炉特有の機能を果たす役割をもった材料があり,これを原子炉材料という。原子炉の炉心核燃料物質を含み,その核分裂によって熱を発生するのが燃料体であり,この燃料体から熱を受け取り炉心の外へ運び出すのが冷却材である。炉心には核分裂を制御するために中性子吸収能の大きな制御材を挿入し,軽水炉など熱中性子炉では核分裂によりつくられた中性子のエネルギーを下げるために減速材がおかれる。

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化学辞典 第2版の解説

原子炉材料
ゲンシロザイリョウ
nuclear reactor materials

原子炉の炉心およびそのまわりの構成部分と,原子炉に付属する諸装置,設備,照射試験装置,原子炉格納容器などに用いられる材料をいう.これらの材料を使用目的から分類すると,核燃料(U,Pu,Th),燃料被覆材(Al,Mg,Be,Zr,ステンレス鋼),減速材(H2O,D2O,黒鉛),反射材(H2O,D2O,黒鉛,ベリリウム),制御材(B,Cd,Hf),しゃへい材(鉛,ホウ素,水,パラフィン,重コンクリート),冷却材(H2O,D2O,CO2,He,Na,Hg),一般構造材料となる.このうち,とくに原子炉材料として重視されるのは燃料と被覆材である.

出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報

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