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吸収能 きゅうしゅうのう absorptive power

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

吸収能
きゅうしゅうのう
absorptive power

吸収に際し,吸収された量のもとの量に対する割合をその吸収物質の吸収能という。光や放射線の場合に用いられ,その値は波長や物質の性質,表面の状態によって異なる。吸収能が1であるというのは,入射光のすべてが吸収され反射は起らない場合をいい,このような物体を黒体という。

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法則の辞典の解説

吸収能【absorptivity】

物体の表面の受ける輻射エネルギーは一部は反射され,一部は透過し,一部は吸収される.振動数 ν の輻射エネルギーの反射される割合を反射能 Rν,透過する割合を Tν,吸収される割合を Aν としたとき,

RTA=1

である.黒体ならば A=1である.

物体の表面1cm2 当たり1秒間に放射されるエネルギーを輻射能 Eν で表すと,輻射能の吸収能に対する比は温度だけの関数となる.これをキルヒホッフの輻射法則*という.すなわち

となる.この IνT)はプランクの式に他ならない

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栄養・生化学辞典の解説

吸収能

 物質を吸収する能力で,腸管での吸収に限らず物理化学的な吸収にも使われる.

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

吸収能
きゅうしゅうのう
absorptivity

電磁波、粒子線などが物質に吸収されるとき、もとの量に対する吸収された量の割合。おもに熱平衡状態にある物質表面における電磁波の吸収・放出を議論する際に用い、熱平衡状態を問題にしない場合には、吸収率、吸収係数などの用語を用いる。
 温度Tで熱平衡状態にある物質表面において、振動数νの電磁波の吸収能をA(ν, T)、輻射能(ふくしゃのう)E(ν, T)とすれば、K(ν, T)=E(ν, T)/A(ν, T)が成り立つ。K(ν, T)は放射強度とよばれ、振動数と温度だけでその値が決まり物質表面の性質にはよらない(熱輻射に関するキルヒホッフの法則。「熱放射」の語を使うこともある)。
 K(ν, T)は物質にはよらないから、E(ν, T)/A(ν, T)も物質によらず振動数と温度だけで決まる定数である。したがって、A(ν, T)が大きくてよく熱輻射を吸収する表面は、逆にいえば、輻射能が大きくよく熱エネルギーを熱輻射として放散する性質をもっていることがわかる。またすべての振動数νでA(ν, T)=1となる物質、つまりあらゆる振動数の電磁波を吸収する物質は黒体とよばれ、このときK(ν, T)はプランクの黒体輻射の式に対応したものとなる。[石黒浩三・久我隆弘]

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