反米(読み)ハンベイ

デジタル大辞泉 「反米」の意味・読み・例文・類語

はん‐べい【反米】

米国政策などに反対立場をとること。米国に反感をもつこと。「反米運動」

たん‐まい【反米/段米】

中世朝廷幕府などが、即位将軍宣下などの際に臨時反別に課した税米

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精選版 日本国語大辞典 「反米」の意味・読み・例文・類語

たん‐まい【反米・段米】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 平安時代国衙検田収納の際、付加税として徴収された反別二、三升程度の米。
    1. [初出の実例]「段米二石二斗四升四合」(出典:東大寺文書‐大治二年(1127)八月二八日・筑前国黒島荘地子結解状)
  3. 鎌倉・室町時代、幕府、朝廷、荘園領主などが、臨時の入用に際して、諸国荘園を対象に反別に賦課した米。
    1. [初出の実例]「当山去年段米〈略〉段米者沙汰人存知」(出典:金沢文庫古文書‐(年月日未詳)経秀書状(七〇〇))

はん‐べい【反米】

  1. 〘 名詞 〙 ( 「米」は、「アメリカ」のあて字亜米利加」の略 ) アメリカ合衆国に反対したり、反感をいだいたりすること。
    1. [初出の実例]「中国のどこを歩いても徹底した反米運動がおこなわれているのに」(出典:赤い国の旅人(1955)〈火野葦平〉四月二八日)

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