受領職(読み)ズリョウショク

デジタル大辞泉 「受領職」の意味・読み・例文・類語

ずりょう‐しょく〔ズリヤウ‐〕【受領職】

近世刀工などの職人で、実際職業とは関係なく武蔵守・越前守などと国守を名のることを許された者。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「受領職」の意味・読み・例文・類語

じゅりょう‐しょくジュリャウ‥【受領職】

  1. 〘 名詞 〙 実際に国司として地方に赴任することがなく、受領という官名だけを許された者。また、刀鍛冶などの職人が武蔵守、肥後守などの官名を与えられることをいう。このほか、国司は従五位下が多かったことから、従五位下に任ぜられることもさすことがある。
    1. [初出の実例]「諸役御免(しょやくごめん)の受領職(ジュレウショク)」(出典浄瑠璃長町女腹切(1712頃)上)

ずりょう‐しきズリャウ‥【受領職】

  1. 〘 名詞 〙 受領の権益。兼任、遙任の国守が任国から、また、知行国主知行国から得る収益。その権利

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

カイロス

宇宙事業会社スペースワンが開発した小型ロケット。固体燃料の3段式で、宇宙航空研究開発機構(JAXA)が開発を進めるイプシロンSよりもさらに小さい。スペースワンは契約から打ち上げまでの期間で世界最短を...

カイロスの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android