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叙勲・褒章 じょくん・ほうしょう

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知恵蔵2015の解説

叙勲・褒章

栄典として、国家または公共に対して功労のある者を勲等に叙して勲章を授けることを叙勲、社会の各分野における優れた行いや業績のある者に褒賞の記章を授与すること(あるいはその記章)を褒章という。
生存者に対する叙勲・褒章は、原則として春(4月29日付)と秋(11月3日付)の年2回行われ(春秋叙勲および春秋褒章)、著しく危険性の高い業務に精励した者を対象とする危険業務従事者叙勲も同日付で授与される。また、文化勲章は、日本の文化の発達に関して顕著な功績のあった者に授与されるもので、毎年1回秋の叙勲においてのみ天皇から親授される。定期的に授与される春秋叙勲・褒章とは違って随時授与される叙勲・褒章もあり、勲章としては、高齢者叙勲外国人叙勲、勲章の授与の対象となるべき者が死亡した場合に授与される死亡叙勲がある。同様に、随時授与される褒賞には、公益のために私財を寄附した者を対象とする紺綬(こんじゅ)褒章、表彰されるべき者が死亡した場合に遺族に対して授与する遺族追賞がある。
生存者に対する叙勲・褒章は、戦後一時停止されていたが、1964年春から春秋叙勲として再開され、褒章も78年から春秋叙勲と同日付けで授与が再開された。その後、栄典制度見直しが行われ、2003年秋の叙勲・褒章から現在の制度となった。
叙勲・褒章の審査や栄典制度の調査・研究・企画業務など、栄典に関する政府事務は内閣府賞勲局が行う。栄典の授与は、日本国憲法により天皇の国事行為一つとして規定されている。
現在、勲章の主な種類には大勲位菊花章、桐花章、旭日章、瑞宝章、文化勲章があり、勲等によって天皇から親授、または内閣総理大臣・各府省大臣等から伝達される。
褒章の主な種類には、紅綬・緑綬・黄綬・紫綬・藍綬の各褒章がある。紅綬褒章は人命の救助に尽力した人、緑綬褒章社会奉仕活動において顕著な実績のある人、黄綬褒章はその道一筋に業務に精励し模範となる人、紫綬褒章は学術・芸術・スポーツ等で顕著な業績を上げた人、藍綬褒章は様々な分野で公衆の利益のために尽力した人を、それぞれ対象として授与される。
09年秋の叙勲受章者は4千24人(うち女性318人)、外国人叙勲受章者は61人(うち女性9人)、危険業務従事者叙勲受賞者は3千616人(うち女性7人)、褒章受章者は702人(うち女性120人)、文化勲章受章者は5人。

(葛西奈津子  フリーランスライター / 2009年)

出典|(株)朝日新聞出版発行「知恵蔵2015」
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