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口脚類 こうきゃくるいstomatopod

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

口脚類
こうきゃくるい
stomatopod

軟甲綱口脚目 Stomatopodaとしてまとめられる甲殻類総称。通称シャコ類(→シャコ)。最も著しい特徴は,第2胸脚がカマキリの鋏のような捕脚となっていることである。捕脚に鋭いとげが並んでいるシャコ型(獲物を挟んで捕える)と,とげがない代わりに基部に丸いふくらみがあるフトユビシャコ型(獲物を打って捕える)がある。甲は小さく,胸部の第4節までしか覆っていない。露出した第5~8胸節は自由胸節と呼ばれ,一見腹部のようにみえる。第6~8胸節には二叉した胸脚が 1対ずつある。海産種のみで,磯から深海まで分布し,17科約 2000種が知られている。食用とされる種も多い。(→節足動物軟甲類

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世界大百科事典 第2版の解説

こうきゃくるい【口脚類 mantis shrimp】

甲殻綱口脚目Stomatopoda(トゲエビ目Haplocaridaともいう)に属する節足動物の総称。シャコ類が含まれる。カマキリの脚に似ている強大な第2胸脚は,この類に特有で捕脚と呼ばれる。これで餌となる動物をとらえる大型の海産甲殻類。体は細長であるが,独特な形の大きな体節からなる。第1触角は3肢に分かれている。大きな複眼は柄があり動く。胸脚のうち最初の5対は,捕脚も含め,形,機能ともに摂食に適した顎脚に変じ,後の3対だけが歩脚となっている。

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大辞林 第三版の解説

こうきゃくるい【口脚類】

節足動物甲殻綱に属する一群の総称。シャコが代表的。頭胸部は小さく、五対の胸脚があり、第二対は強大で餌を捕らえるのに使う。腹部は長く、扁平。浅海の砂泥中に穴を掘ってすむ。

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世界大百科事典内の口脚類の言及

【シャコ(蝦蛄)】より

…口脚目シャコ科の甲殻類(イラスト)。広義には口脚類Stomatopoda一般を指す呼称としても用いられる。シャコOratosquilla oratoriaは体長15cmくらい。北海道以南~中国沿岸に分布し,内湾の砂泥底にすむ。日本沿岸にもっともふつうで,大量に漁獲され,他のごく近似の種類とともに食用とされる。生きているときは体表には灰白色の地に暗色の小点が散在しているが,煮るとエビやカニのように赤くならずに赤紫色になる。…

【シャコ(蝦蛄)】より

…口脚目シャコ科の甲殻類(イラスト)。広義には口脚類Stomatopoda一般を指す呼称としても用いられる。シャコOratosquilla oratoriaは体長15cmくらい。…

※「口脚類」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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