古物・故物(読み)こぶつ

精選版 日本国語大辞典 「古物・故物」の意味・読み・例文・類語

こ‐ぶつ【古物・故物】

〘名〙
① 古い品物。古くから伝わる由緒(ゆいしょ)ある品物。
御堂関白記‐寛弘七年(1010)四月二四日「物具頗冝調、無古物」 〔南斉書‐孔稚圭〕
② 一度使用された物品、もしくは一度購入された未使用の物品で使用のために取引された物、またはこれらの物品にいくぶんの手入れをしたもの。中古セコハン
※古物商取締法(明治二八年)(1895)五条「古物の市場行商、露店及糶売」
③ 古くからいる者。また、使いふるされた者。時代がかった者。
※政党評判記(1890)〈利光鶴松〉四「官吏の古物や主義の曖昧なる者は」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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