阿鼻叫喚(読み)あびきょうかん

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

阿鼻叫喚
あびきょうかん

阿鼻地獄叫喚地獄。またはただ阿鼻地獄のみをさすこともある。阿鼻地獄は特に極悪人のおもむくところで,そこで受ける苦痛のために泣き叫ぶのでこう呼ばれる。現在では,苦痛などでわめき苦しむさまを表わすのに用いられる。

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デジタル大辞泉の解説

あび‐きょうかん〔‐ケウクワン〕【×阿鼻叫喚】

仏語。阿鼻地獄と叫喚地獄とを合わせた語。地獄のさまざまの責め苦にあって泣き叫ぶようすにいう。
悲惨な状況に陥り、混乱して泣き叫ぶこと。「一瞬の事故で車中は阿鼻叫喚の巷(ちまた)と化す」

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大辞林 第三版の解説

あびきょうかん【阿鼻叫喚】

〘仏〙 阿鼻地獄に落ちた亡者が責め苦に堪えられず、泣き叫ぶさま。 → 阿鼻
非常にむごたらしいようす。 「 -の巷ちまた

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精選版 日本国語大辞典の解説

あび‐きょうかん ‥ケウクヮン【阿鼻叫喚】

〘名〙
① 阿鼻地獄と叫喚地獄。両者とも八大地獄の一つ。また、とくに阿鼻地獄のことを指すこともある。
※浄瑠璃・義経千本桜(1747)二「多くの官女が泣さけぶは、あびけうくん。陸(くが)に源平戦ふは取りもなをさず修羅道の苦しみ」
② 阿鼻地獄に陥った者のように非常な惨苦に陥って、号泣し救いを求めること。
※天国の記録(1930)〈下村千秋〉一「女達の叫び声が、地獄の底から漏れて来る阿鼻叫喚(アビケウクヮン)に聞えた」

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