デジタル大辞泉
「和す」の意味・読み・例文・類語
か・す〔クワす〕【▽和す】
[動サ変]
1 混じり合う。混じり合わせる。調和させる。
「失敬の挨拶は、ゴツサイの掛声に―・し」〈逍遥・当世書生気質〉
2 気持ちがなごむ。また、なごませる。やわらげる。
「酔ひに―・してこの事を語り出されたるに」〈太平記・三二〉
なご・す【▽和す】
[動サ四]柔らげる。穏やかにする。また、従わせる。
「みちのく常陸のあら夷等をよく―・し給ふ」〈読・春雨・捨石丸〉
やわ・す〔やはす〕【▽和す】
[動サ四]やわらげる。また、平和にさせる。帰服させる。
「ちはやぶる人を―・せとまつろはぬ国を治めと」〈万・一九九〉
出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
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か‐・すクヮ‥【和】
- [ 1 ] 〘 自動詞 サ行変 〙 ( 「か」は「和」の漢音 )
- ① 心がやわらぐ。互いの気持がなごむ。和(わ)する。
- [初出の実例]「頼光酔に和(クヮ)して此の事を語り出されたるに」(出典:太平記(14C後)三二)
- ② まじりあう。うまく調和する。調子が合う。和(わ)する。
- [初出の実例]「里遠からぬ鐘の声の月に和(クヮ)して聞へけるを」(出典:太平記(14C後)七)
- [ 2 ] 〘 他動詞 サ行変 〙
- ① 心をやわらげる。互いの気持をなごませる。
- [初出の実例]「労せる兵を助け、化を普く施して、人の心を和(クヮ)せし故也」(出典:太平記(14C後)二八)
- ② 混ぜ合わせる。調子を合わせる。調和させる。また、漢方で、ある薬種に何かを加えて、効き目を増す状態にする。
- [初出の実例]「同年同生の女の生血(せいけつ)にて薬湯に和(クヮ)し差上れば」(出典:歌舞伎・名歌徳三舛玉垣(1801)五立)
やわ・すやはす【和】
- 〘 他動詞 サ行四段活用 〙
- ① やわらげる。やわらかにする。
- [初出の実例]「神等のいすろこひ荒びますを、言直し和志〈古語に夜波志(ヤハシ)と云ふ〉まして」(出典:延喜式(927)祝詞)
- ② 平和にする。討ち平らげる。帰順させる。
- [初出の実例]「ちはやぶる 人を和為(やはせ)と まつろはぬ 国を治めと」(出典:万葉集(8C後)二・一九九)
なご・す【和】
- 〘 他動詞 サ行四段活用 〙 やわらげる。なごやかにする。おだやかにする。また、従わせる。
- [初出の実例]「歌の道直なればこそ鬼神をも、和しむくなれ」(出典:大観本謡曲・梅(1765頃))
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例
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