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商務印書館 ショウムインショカン

百科事典マイペディアの解説

商務印書館【しょうむいんしょかん】

清末・民国期の中国最大の出版社。1897年上海で創立。一時は日本との合弁会社であった。各種の教科書,参考書,《東方雑誌》《小説月報》等の雑誌また,《四部叢刊》《叢書集成》《万有文庫》など中国の古典,および外国図書の翻訳出版も行った。また1924年,上海に東洋一の蔵書量をもつ東方図書館を創立,経営し,一時は中国の出版物の半分を占めるとされた出版活動と合わせて,中国文化の発展に大きく寄与した。しかし,東方図書館は1932年の上海事変で日本軍の砲撃のために焼失,商務印書館と中華民国政府は世界に日本軍の蛮行を訴えた。現在は中国本土の北京商務印書館,香港商務印書館,台湾商務印書館に分かれて出版活動を継続している。1993年には印書館五地(北京,香港,マカオ,シンガポール,マレーシア)の合資会社・商務印書館国際有限公司が設立されている。
→関連項目王雲五

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世界大百科事典 第2版の解説

しょうむいんしょかん【商務印書館 Shāng wù yìn shū guǎn】

清末・民国期の中国最大の出版社。1897年(光緒23)夏瑞方ら4人によって上海に設立。編集部を重視して小学,中学の教科書出版によって基礎を固め,《東方雑誌》(1904創刊)《小説月報》等の雑誌を発刊,また《辞源》《中国人名大辞典》などの工具書,実用書から文学に及ぶ広範囲の出版で各層の需要を満たし,他に先がけて新しい印刷技術を輸入するなどして出版界の筆頭にのしあがり,一時は1日1冊をモットーに中国出版物の半分を占めるほどの勢力を誇った。

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大辞林 第三版の解説

しょうむいんしょかん【商務印書館】

中国、上海に1897年設立された出版社。多くの叢書そうしよ・辞典などを刊行。収書も積極的で東洋一の蔵書量であったが、上海事変で灰燼に帰した。現在、中国・台湾・香港に分かれて出版活動を行う。

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