中国最初の近代的な辞典。商務印書館発行。1908年(光緒34)から,陸爾奎,方毅らを中心に編纂が始められ,15年に正編が出版された。31年には続編が刊行され,39年には続編を正編に取り込んだ合訂版が刊行された。文字の配列は,《康煕字典》などの旧来の字書と同じく214の部首を立て,画数順に並べている。音注には清の李光地《音韻闡微(せんび)》の反切と直音を用いて現代音を求めやすくした。また2字以上からなる語彙は,文言的,古典的なものを中心に10万語以上収められ,文言による簡単な釈義が付され,引用文ともども句読点が施されている。
58年から古典語の辞典としての編纂のやり直しが行われ,64年に修訂稿第1冊を出版,さらに76年から広東など4省の共同作業で修訂を進め,79年9月に4分冊の第1冊が刊行された。漢語拼音による音注,広韻反切と声母を標記,用例をさしかえ出典を明記するなど,面目を一新している。
執筆者:松尾 良樹
出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報
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…《五経》をはじめとする経典の読解について,今日的意味からすれば明らかに〈辞書〉である唐の陸徳明の《経典釈文》が,〈音義〉書として〈諸経総義〉類に属するなどの扱いを受けるのもそれである。 こうしたものをまで含めて,〈字書〉が扱うようになるのは,1915年に出版された商務印書館の《辞源》である。その編集が開始されたのは1908年,まだ清の光緒年間であったというから,これは清末とくに日清戦争以後内外の事ようやく多端となった時期,それに対応すべく企画されたものであろう。…
※「辞源」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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