啖呵(読み)タンカ

デジタル大辞泉 「啖呵」の意味・読み・例文・類語

たん‐か【×啖×呵】

1 《3が原義》喧嘩をする際などの、勢いよく言葉が飛び出す歯切れのよい言葉。
2 香具師やしが品物を売るときの口上。
3 (「痰火」と書く)せきと一緒に激しく出る痰。また、ひどく痰の出る病気。
「―は胸にせきのぼせば」〈浄・歌祭文〉
[補説]「啖呵」は当て字。

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「啖呵」の意味・わかりやすい解説

啖呵
たんか

鋭くて歯切れのよいことば。また威勢よくまくし立てる江戸っ子弁をいう。とくに「啖呵を切る」という成語で用いられることが多く、胸のすくような、鋭く、歯切れのよい口調で相手にまくし立てることをいう。語源については、「痰火(たんか)」から転じたとする説が有力である。「痰火」は痰の出る病、あるいは咳(せき)を伴って激しく出る痰をいい、のどや胸につかえた痰が切れて、胸がすっきりした状態を「痰火を切る」ということから、「痰火」に「啖呵」をあて、先に述べた「啖呵を切る」というようになったといわれる。また、仏語「弾呵(だんか)」からの転語説もある。弾は弾劾、呵は呵責(かしゃく)を意味し、維摩居士(ゆいまこじ)が十六羅漢や四大菩薩(ぼさつ)を閉口させた故事による天台宗の方等部の教意で、自分だけが成仏(じょうぶつ)すればよいとする小乗の修行者の考えを強くたたき、しかりつけることをいい、転じて「啖呵」の字をあて、相手を激しくののしることの意となったとされる。

[棚橋正博]

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普及版 字通 「啖呵」の読み・字形・画数・意味

【啖呵】たんか

痰火。

字通「啖」の項目を見る。

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