日本歴史地名大系 「喜雲寺」の解説 喜雲寺きうんじ 山形県:西置賜郡飯豊町添川村喜雲寺[現在地名]飯豊町添川添川(そえがわ)集落の南西にある。宝林山と号し、曹洞宗。本尊は釈迦如来。寺伝によれば添川館主大立目遠江守夫人の発願により、寛正二年(一四六一)上(うわ)町に創建、当初は西月山と号し、天文一八年(一五四九)四世梵紹の代に下(した)町寺屋敷(てらやしき)に移転したが、延宝五年(一六七七)六世薫徹の代に火災により堂宇を焼失したという。貞享三年(一六八六)七世林虎の代に現在地に再興、元文三年(一七三八)一一世海和の代に現寺号に改めたと伝える。 喜雲寺きうんじ 岩手県:岩手郡玉山村下田村喜雲寺[現在地名]玉山村下田 生出袋下田(しもだ)館跡の北東に位置し、稲荷山と号し、曹洞宗。本尊釈迦如来。承応三年(一六五四)の創立ともいい(岩手郡誌)、寛文四年(一六六四)報恩(ほうおん)寺(現盛岡市)第一〇世天山宝鏡の開山とも伝える。伝承では天正三年(一五七五)南部信直が下田にさしかかったとき若君が死亡し、その霊を弔うため北上川と生出(おいで)川との合流点に一宇を建立。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報