四柱神社(読み)よはしらじんじや

日本歴史地名大系 「四柱神社」の解説

四柱神社
よはしらじんじや

[現在地名]松本市大手三丁目

旧松本城三の丸、大手門の東の堀の埋立地の中にあり、南は縄手通を正面としている。

明治一一年(一八七八)四柱神社創立の許可を得、南信七郡(東筑摩ひがしちくま・西筑摩南安曇みなみあずみ・北安曇・諏訪・上伊那・下伊那)の神職その他有志の寄付により神道事務分局及び神殿を創立した。祭神として天之御中主神高皇産霊神・神皇彦霊命・天照大神を祀るので四柱神社という。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

日本大百科全書(ニッポニカ) 「四柱神社」の意味・わかりやすい解説

四柱神社
よはしらじんじゃ

長野県松本市大手に鎮座。天之御中主神(あめのみなかぬしのかみ)、高皇産霊神(たかみむすびのかみ)、神皇産霊神(かみむすびのかみ)、天照大御神(あまてらすおおみかみ)の四柱の神を祀(まつ)る。旧村社。1872年(明治5)教部省が設置され、神道(しんとう)の布教所として中央に大教院(東京・増上寺)、地方庁所在地に中教院が置かれた。筑摩(ちくま)県庁所在地の松本に置かれた中教院が四柱神社の前身で、1878年、一社をおこして四柱神社と改称翌年神道事務局の分局として現在地に社殿が創建された。例祭は10月2日。神道祭とよばれている。

[飯尾直樹]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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