四輪(読み)シリン

デジタル大辞泉 「四輪」の意味・読み・例文・類語

し‐りん【四輪】

仏語
大地、すなわち須弥山しゅみせんの下にあって世界を支えているという4種の大円輪。下から空輪風輪水輪金輪こんりん
転輪王の感得する金・銀・銅・鉄の4種の輪宝

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精選版 日本国語大辞典 「四輪」の意味・読み・例文・類語

し‐りん【四輪】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 仏語。須彌山(しゅみせん)説で、大地の下にあって世界を支えているという四個の大円輪。下から空輪・風輪・水輪・金輪(地輪)とある。〔翻訳名義集
  3. 仏語。転輪王の四輪。金・銀・銅・鉄の四つの輪宝をいう。
  4. ( 「輪」は輪円具足の略で、輪円具足は曼荼羅訳語 ) 仏語。四種曼荼羅(ししゅまんだら)のこと。
    1. [初出の実例]「乗烏五智、騎兎四輪、証金体於曼荼海会、得蓮躬于瑜祇心殿」(出典:性霊集‐七(835頃)笠大夫奉為先妣造大曼荼羅像願文)
  5. 四つの車輪
    1. [初出の実例]「四輪(シリン)馬車泰然と駕し」(出典:西洋道中膝栗毛(1870‐76)〈仮名垣魯文〉六)

よん‐りん【四輪】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 四つの輪。
  3. よんりんしゃ(四輪車)」の略。
    1. [初出の実例]「今日髭髯を生し四輪の馬車に乗り」(出典:雪中梅(1886)〈末広鉄腸〉下)

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