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国境なき記者団 こっきょうなききしゃだんReporters Sans Fronti(e)res(仏)

知恵蔵の解説

国境なき記者団

紛争地域などでジャーナリストに対する暴行や誘拐が増えたことを受け、被害者を救援することを目的に、1985年、フランスモンペリエで設立された非政府組織(NGO)。現在の本部はパリ。被害者の保護や救出のために、新聞・テレビラジオなどの報道機関を活用した活動を行う。そのほか、報道の自由のための活動も行い、検閲や発行禁止処分にあうメディアも支援する。ドイツスペインスウェーデンスイスなど9カ国に支部を置き、約80カ国のジャーナリストがメンバーで、150カ国以上を対象に活動。資金は会費や寄付のほか、欧州連合(EU)委員会、ユネスコ、国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)からの補助で賄っている。

(最上敏樹 国際基督教大学教授 / 2007年)

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朝日新聞掲載「キーワード」の解説

国境なき記者団

言論の自由を求めるジャーナリストによる国際的な非政府組織。本部はパリ。毎年、「世界報道の自由ランキング」を発表している。中国、ミャンマー(ビルマ)などでの人権抑圧の停止と政治犯の釈放などを求めてきた。チベット問題では、中国当局による弾圧を非難し、北京五輪の開会式への不参加を呼びかけている。

(2008-03-25 朝日新聞 朝刊 1外報)

国境なき記者団

国際的な立場で言論の自由を求める活動をしている非政府組織。北京五輪を巡り、チベット問題での中国当局による弾圧を非難している。

(2008-04-26 朝日新聞 朝刊 2社会)

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デジタル大辞泉の解説

こっきょうなき‐きしゃだん〔コクキヤウなき‐〕【国境なき記者団】

ジャーナリストによる国際NGO。言論・報道の自由の擁護を目的として1985年に設立。本部はパリ。弾圧・殺害されたジャーナリストの救出や家族への支援などを行う。RSF(Reporters Sans Frontières)。RWB(Reporters without Borders)。
[補説]2002年から報道の自由度ランキングを発表している。2016年版で日本は180か国中72位。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

国境なき記者団
こっきょうなききしゃだん
Reporters Sans Frontiresフランス語

報道の自由の確立を目的とする国際的なNGO(非政府組織)。略称RSF。1985年に4人のフランス人ジャーナリストがモンペリエで設立した。本部はパリで、150か国(2014年4月時点)に駐在員を置く世界最大のジャーナリスト支援組織である。おもな活動内容は、各国政府によるメディア規制に反対し改善を促す活動と、不当に投獄されたジャーナリストの救出で、これらの活動を通じて自由な報道を志す世界中のジャーナリストを支援することを目ざしている。救出活動においては政府へ解放の働きかけを行うほか、弁護士が必要な場合にはその費用を支援し、本人が死亡している場合には遺族への経済的支援を行う。
 RSFは2002年から毎年、『報道の自由度報告書』Worldwide press freedom indexを発行している。同報告書による日本の報道の自由度評価は、2011年(平成23)には11位であったが、福島第一原子力発電所事故に関する情報開示の悪さや、排他的な記者クラブの存在などが問題視された結果、2012年22位、2013年53位、2014年59位へと後退を続けている。[編集部]

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