日本大百科全書(ニッポニカ) 「国連資源特別総会」の意味・わかりやすい解説
国連資源特別総会
こくれんしげんとくべつそうかい
非同盟諸国会議議長国のアルジェリアの提案で、資源問題を議論するために1974年に開かれた国連第6回特別総会のこと。この会議で開発途上国は、外国人資産を国内法により国有化する権利や一次産品輸出国機構を設立する権利の承認および、開発途上国の輸出品価格と輸入品価格を連動させる価格インデグゼーションの確立などを、先進国に対して要求した。総会はコンセンサスにより、開発途上国の要求をほぼ入れた「新国際経済秩序樹立に関する宣言」とその行動計画を採択した。国連ではその後、1975年に開発と国際経済協力(第7回)特別総会、1980年に新国際経済秩序(第11回)特別総会、1990年に国際経済協力(第18回)特別総会が開かれてきたが、90年代に入り発展の問題を経済問題に限らず総合的にとらえるべきだとする考えが有力になると、95年には社会開発サミットが開かれ、2000年にはそのフォローアップのための社会開発(第24回)特別総会が開かれた。
[佐分晴夫]