国際日本文化研究センター(読み)コクサイニホンブンカケンキュウセンター

デジタル大辞泉 の解説

こくさい‐にほんぶんかけんきゅうセンター〔‐ニホンブンクワケンキウ‐〕【国際日本文化研究センター】

日本文化に関する総合的な研究世界の日本研究者への協力目的とする大学共同利用機関法人。昭和62年(1987)創設。所在地は京都市西区。日文研

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日本大百科全書(ニッポニカ) の解説

国際日本文化研究センター
こくさいにほんぶんかけんきゅうせんたー

国立大学法人法に基づいて設置された、大学共同利用機関法人人間文化研究機構を構成する研究機関。英語名はInternational Research Center for Japanese Studies、略称は日文研。「日本の文化・歴史を国際的な連携・協力の下で研究するとともに、世界の日本研究者を支援するという大切な使命をもった、国の交付金によって運営されている大学共同利用機関」である。1987年(昭和62)5月に京都市西京区に設立。2004年(平成16)に法人化され、人間文化研究機構の構成機関となった。客員教員は、公募形式で優れた研究課題を提案した企画者をその課題の研究代表者として迎え入れる、きわめてユニークな方式をとっている。また、日本文化研究に関する図書資料の収集にも意欲的に取り組み、51万5000冊(2017年3月時点)の蔵書を擁して、国内外の研究者の利用に供している。1992年(平成4)以降、総合研究大学院大学の文化科学研究科国際日本研究専攻の博士後期課程において、教育と研究者養成を行っている。初代所長は梅原猛(うめはらたけし)。

[山内乾史 2018年4月18日]

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百科事典マイペディア の解説

国際日本文化研究センター【こくさいにほんぶんかけんきゅうセンター】

京都市西京区にある研究専門機関。中曾根康弘提唱によって,1987年に日本文化について国際的・学際的・総合的な観点から研究を行う大学共同利用機関のひとつとして創設された。初代所長は梅原猛。国内外の研究者を集め,既成の学問的な枠組みにとらわれない共同研究を中心に研究活動を行っている。2004年度から国立民族学博物館などとともに,人間文化研究機構を構成する機関の一つとなった。
→関連項目総合研究大学院大学

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