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国際計量標準 こくさいけいりょうひょうじゅんinternational measurement standard

日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

国際計量標準
こくさいけいりょうひょうじゅん
international measurement standard

国際協定の署名者によって承認され、世界中で用いることを意図した測定標準。国際測定標準、国際標準ともいう。
 計量計測分野においては、メートル条約に基づいて構築された国際単位系(SI)の量ごとの計量計測トレーサビリティ体系の最上位に位置づけられるものが国際計量標準となりうる。SIの七つの基本単位には明確な定義づけがなされており、その定義を直接実現できる場合にはそのとおり実施し、何らかの付加条件が必要ならばそれを確認するなど、高度の実務のもとに結果を確認する。また、標準的な手順をしかるべき権威ある機関が確認する場合もある。さらには、均質性と安定性の高い認証標準物質を認証物質として最上位に位置づける場合もある。
 主要な量ごとの国際計量標準については、国際度量衡委員会(CIPM:International Committee for Weights and Measures)傘下の諮問委員会(長さ諮問委員会、質量関連量諮問委員会、時間・周波数諮問委員会、電気磁気諮問委員会、測温諮問委員会、物質量諮問委員会、測光放射諮問委員会、放射線諮問委員会、音響・超音波・振動諮問委員会など)が最上位に位置づけられるものを決めている。また、これに基づいて実現される各国の国家計量標準の国際比較がCIPMの主導のもとに、地域計量組織(RMO:Regional Metrology Organizations and the BIPM)の協力により実施されている。その結果がそれぞれの国または経済圏の国家計量標準研究所(NMI:National Metrology Institute)の信頼性を確認するための基盤とされている。
 国家計量標準は、計量計測トレーサビリティの経路と測定不確かさを付記することが必須であるとされており、あわせてそのマネジメントシステムがISO/IEC 17025(試験所及び校正機関の能力に関する一般要求事項)の要求に沿っているかも問われることになる。
 国際計量標準の代表例は国際度量衡局に保管管理されている国際キログラム原器である。また、国際原子力機関(IAEA)から配布された、安定同位体の物質量比の差の測定のためのVSMOW2(Vienna Standard Mean Ocean Water 2:ウィーン標準平均海洋水)も国際計量標準とされている。[今井秀孝]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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