大学事典 「國學院大學」の解説
國學院大學[私立]
こくがくいんだいがく
Kokugakuin University
第2次世界大戦前より大学として公的認可を受けた私立大学の一つで,1882年(明治15)に創設された皇典講究所が前身である。1906年に私立國學院大學と改称,20年(大正9)に大学令によって私立大学へ昇格。戦後,1951年(昭和26)に学校法人國學院大學となる。2016年(平成28)5月現在,東京都渋谷区と神奈川県横浜市(たまプラーザ)の2キャンパスに5学部3研究科を置き,1万857人の学生を収容する。建学の精神は,皇典講究所創設の際に有栖川宮幟仁親王が宣言した告諭を基底とする。学士課程教育では神道精神に基づき人格を陶冶し,諸学の理論ならびに応用を攻究教授し,有用な人材を育成することを教育研究上の目的に掲げる。各学部・学科の専門科目の多くが全学オープン科目として全学生に開放されており,それを系統立てて学ぶ副専攻プログラムも用意され,学生の主体性に基づいた自由な学修計画を立てることが可能である。2017年現在,第4次「21世紀研究教育計画」が策定され,教育,研究,人材育成,国際交流,施設設備の基盤整備が図られている。
著者: 戸村理
出典 平凡社「大学事典」大学事典について 情報