日本歴史地名大系 「土佐泊浦」の解説
土佐泊浦
とさどまりうら
現鳴門市の北東端、
「土佐日記」承平五年(九三五)一月二九日条に「おもしろきところにふねをよせて、「ここやいどこ。」ととひければ、「とさのとまり。」といひけり」とあり、紀貫之はここで同船した女性に仮託して「としごろをすみしところのなにしおへばきよるなみをもあはれとぞみる」の一首を詠んでいる。貫之は任地の土佐からの帰洛に際して船を利用しており、土佐
出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報