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圧砕岩 あっさいがんmylonite

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

圧砕岩
あっさいがん
mylonite

マイロナイト,ミロナイトともいう。高い封圧のもとで岩石の構成鉱物が細かに破砕されてできる,凝集性が強く硬い動力変成岩で,動力変成作用を受けたときの運動方向に支配された縞状構造のあるもの。粘板岩のような見かけのものもあるが,破砕を免れた鉱物には,顕微鏡によってひずみによる波動消光が認められる。構造線など大きな断層に伴って分布することが多い。

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デジタル大辞泉の解説

あっさい‐がん【圧砕岩】

変成岩の一。岩石が高圧のもとで破砕され、構成鉱物が縞状の微粒集合体に変わったもの。マイロナイト。ミロナイト。

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百科事典マイペディアの解説

圧砕岩【あっさいがん】

ミロナイト

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岩石学辞典の解説

圧砕岩

緻密で珪岩に似た岩石で,劈開(へきかい)をもたないが,条線状または層状構造を示す.極端な粒状化作用か剪断を受けて形成された岩石で,一般に動力変成作用や衝上断層などを受けて圧砕され粉砕され伸ばされたもの[Lapworth : 1886].激しい延性(ductile)変形の結果,流動組織(fluxion texture)をもつ顕微鏡的な角礫岩.破砕とともに多少の再結晶作用が伴われるのが普通で,細粒の破砕岩の形成中にも凝集性が保たれ,破砕された鉱物の破片が集まり緻密な岩石を作る.変成鉱物が形成されるなどの化学成分的な再構成は行われない.ミロナイトという語は特定の組成範囲の岩石に限定されない.したがって花崗岩質ミロナイト,炭酸塩ミロナイト,角閃岩質ミロナイトなどの命名が可能である.ワイスらはすべての岩石に対してミロナイトをプロトミロナイト(protomylonite)からウルトラミロナイト(ultramylonite)に配列し,この範囲の中央の岩石をオルソミロナイト(orthomylonite)とすることを示唆した.この定義では範囲の中央の岩石に対するミロナイトでも10~50%の砕残偽斑晶(porphyroclast)を含むことを前提としている[Weis, et al. : 1984, Barker : 1990].一般には偏圧で破砕された岩石を総称してミロナイト(またはマイロナイト)といい,日本語では以前は圧砕岩と呼ばれてきたが[渡辺 : 1935],後にミロナイト(mylonite)を展砕岩と訳し,カタクラサイト(cataclasite)を圧砕岩とした[片山ほか : 1970].現在でもこの用法は混乱している.ギリシャ語のmylosは引き臼の意味.

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大辞林 第三版の解説

あっさいがん【圧砕岩】

変成岩の一。既存の岩石が地殻運動の強い圧力をうけて砕かれ、微細粒の集合体になり、押し固まってできた岩石。ミロナイト。マイロナイト。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

圧砕岩
あっさいがん

地下深部における断層運動で形成された断層岩、マイロナイトの別称。[編集部]

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