在世(読み)ザイセ

デジタル大辞泉 「在世」の意味・読み・例文・類語

ざい‐せ【在世】

世に生きていること。ざいせい。「父が在世の時」
釈迦生存していたとき。
「―を考ふるに人皆俊なるに非ず」〈正法眼蔵随聞記・一〉
[類語]生存生息存命存生生きる生かす在るそんする永らえる

ざい‐せい【在世】

[名](スル)ざいせ

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精選版 日本国語大辞典 「在世」の意味・読み・例文・類語

ざい‐せ【在世】

  1. 〘 名詞 〙
  2. この世に生きている間。生存している間。存命中。ざいせい。
    1. [初出の実例]「予在世之時に、一善を修め不(ず)して」(出典将門記(940頃か))
    2. 「その上、ざいせの時も、仁義をみださざりしかば、後の世までも、悪道には堕罪せられじと」(出典:曾我物語(南北朝頃)一〇)
  3. 神仏の在世中。釈迦やキリストなどの生きていた時。
    1. [初出の実例]「滅後を思へば幾ばくならず、在世を考るに人皆な俊なるに非ず」(出典:正法眼蔵随聞記(1235‐38)一)

ざい‐せい【在世】

  1. 〘 名詞 〙ざいせ(在世)

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普及版 字通 「在世」の読み・字形・画数・意味

【在世】ざいせい

存命。

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