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地下足袋 じかたび

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

地下足袋
じかたび

主として戸外の労働作業に用いられる底が総ゴムの足袋。日本在来の足袋から考案されたもので,明治中期にすでに木綿の足袋にゴム底を縫いつけたものが特許になっているが,1922年に石橋徳次郎,正二郎の兄弟がアメリカ製のズック靴にヒントを得てゴム底を糊づけにする大量生産方式に成功,以後草履やわらじに代って広く一般に普及した。農業,林業,鉱山などの作業上必須のはきものであり,現在もこれらの作業に従事する人たちに多く使用されている。

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デジタル大辞泉の解説

じか‐たび〔ヂカ‐〕【地下足袋】

《じかに土を踏む足袋の意。「地下」は当て字》ゴム底の労働用の足袋。

ちか‐たび【地下足袋】

じかたび」のこと。「地下足袋」と当てたところからできた語。

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百科事典マイペディアの解説

地下足袋【じかたび】

足袋をもとに考案された労働用の履物(はきもの)。じかに履物として使える足袋の意から名づけられた。現用のものは1922年石橋徳次郎,正二郎(のちブリヂストンタイヤ会社を創立,国産タイヤの先駆者)兄弟により考案され,関東大震災後の復興作業用として広まった。

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世界大百科事典 第2版の解説

じかたび【地下足袋】

厚い布の甲にゴム底をはりつけた,地上でじかにはく足袋。〈じきたび〉ともいう。関東でちかたびと呼ばれたため地下足袋の字があてられた。1922年(大正11)に,足袋製造業者(ブリヂストンの前身)であった石橋徳次郎・正二郎兄弟により発明され,翌年1月〈アサヒ地下足袋〉として発売された。足袋にゴム底を縫いつけた履物はすでに阪神地方などで用いられていたが,地下足袋はゴム底をはり付けにし,すべり止めの溝を入れたりしてまったく新しい耐久性のある履物として売り出された。

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大辞林 第三版の解説

じかたび【地下足袋】

〔直じかに地面を歩く足袋の意。「地下」は当て字〕
ゴム底のついた労働用の足袋。ちかたび。はだしたび。ゴムたび。

ちかたび【地下足袋】

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

地下足袋
じかたび

甲布は紺木綿、盲縞(めくらじま)で、底に加硫ゴムをつけた足袋。地面にじかに履くので直足袋(じかたび)、跣足袋(はだしたび)ともいう。農村、鉱山、土建など労働作業用の履き物である。縫い付け地下足袋は甲と底を縫い付けたもの。こはぜの枚数は5、7、10、12枚などがあり、脚絆(きゃはん)がわりにもなって、足首をよく締めることができる。底ゴムは、高所や危険な足場作業に向くように柔軟性をもたせ、足裏の感触をよくし、滑り止めを配慮してある。張り付け地下足袋は、縫い付け部分を張り付け式にしたもので、こはぜの多い軽装地下足袋と、三枚こはぜを標準とする普通地下足袋がある。古来から戸外で労働に従事するときは、はだしか草鞋(わらじ)履きであり、非衛生、危険であるうえに、1日に1足履きつぶす草鞋は不経済でもあった。明和(めいわ)(1764~72)ごろには、忍(おし)(埼玉県行田(ぎょうだ)市)の刺し足袋は名産とされた。これは足袋底を太糸で刺して補強したもので、鷹匠(たかしょう)足袋ともいわれ、鳥刺し(江戸幕府の鷹の餌(え)を納める者)、旅装用として用いられた。明治の初めごろから、雲斎(うんさい)底(雲斎織を使用)、石底(石底織)なども用いられるようになったが、多くは、綿布を糊(のり)張りして太糸で刺したものを足袋底にしていた。明治30年代にゴム底をつけた足袋が試作され、1917年(大正6)にはタイヤ裏を縫い付けたものが製造販売された。23年には新案のゴム底を張り付けた地下足袋が、石橋正二郎によって売り出され、爆発的人気をよんだ。国内ばかりでなく、中国など大陸方面にも輸出され、第二次世界大戦中は農業用、鉱山用として生産はピークに達した。[岡野和子]

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世界大百科事典内の地下足袋の言及

【地下足袋】より

…〈じきたび〉ともいう。関東でちかたびと呼ばれたため地下足袋の字があてられた。1922年(大正11)に,足袋製造業者(ブリヂストンの前身)であった石橋徳次郎・正二郎兄弟により発明され,翌年1月〈アサヒ地下足袋〉として発売された。…

※「地下足袋」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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