雲斎織(読み)ウンサイオリ

デジタル大辞泉 「雲斎織」の意味・読み・例文・類語

うんさい‐おり【雲斎織】

織物の一。斜文織りの丈夫な木綿の布。足袋の底、前掛けなどに用いる。近世美作みまさか津山の人、雲斎創始という。

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精選版 日本国語大辞典 「雲斎織」の意味・読み・例文・類語

うんさい‐おり【雲斎織】

  1. 〘 名詞 〙 うね刺しを、織りで出した地のあらい綿布。じょうぶなので、多く足袋底に用いた。雲斎。
    1. [初出の実例]「雲斎織の袋足踏(ふくろたび)、中ぬきの細緒をはき」(出典浮世草子好色一代男(1682)七)

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百科事典マイペディア 「雲斎織」の意味・わかりやすい解説

雲斎織【うんさいおり】

備前の人雲斎が創始したという綾(あや)織の綿織物。津山などで作られた。ドリルともいう。現在は化繊合繊も用いられる。小幅地厚のものは丈夫で足袋底に用い(雲斎底),帆布作業服にも適する。広幅薄地のものは,芯地や婦人子ども服地用。
→関連項目葛城織津山[市]

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