地線(読み)ちせん(英語表記)ground‐wire

世界大百科事典 第2版の解説

ちせん【地線 ground‐wire】

接地をした金属線でおもに送電線防護に用いられる。送電用導体上部に張って導体を雷の直撃から守る架空地線と,架空地線に落ちた雷の電流を安全に大地へ流すため鉄塔の脚部に埋める埋設地線がある。埋設地線で隣接する二つの鉄塔脚を結んだものを連設地線という。架空地線によって導体直撃が防止されても,雷撃電流が大きい場合には鉄塔の電位が上昇して逆フラッシオーバー(フラッシオーバー)が生ずる可能性もある。架空地線は通常1~3条が用いられるが,条数が多いと直撃雷を防ぐ範囲が広がるほかに鉄塔電位上昇を押さえる効果もある。

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精選版 日本国語大辞典の解説

ち‐せん【地線】

〘名〙
① 空と地面との境界線。地平線。
※米欧回覧実記(1877)〈久米邦武〉二「日月の地線より出るとき、其輪の大なると同じ」
② 地上のある地点間を結ぶ線。
※歩兵操典(1928)第七二五「敵の第一線と爾後攻撃して到達すべき地線とを以てするものとす」
③ 電柱や送電線鉄塔の頂端から根元まで取りつけた、亜鉛鍍金(めっき)を施した鉄線。避雷や落雷の電流を大地へ流す用をなす。アースワイヤー。〔電気工学ポケットブック(1928)〕

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