均田制度(読み)きんでんせいど

百科事典マイペディア「均田制度」の解説

均田制度【きんでんせいど】

江戸時代,地主による土地所有の進行を抑制し,百姓の土地所有を維持するために,土地を再配分して均等に所持させようとした政策。均田政策ともいう。1664年に対馬藩で実施されたが,天保改革(てんぽうかいかく)の際の1842年から肥前佐賀藩でもっとも大々的に行われた。佐賀藩では同年蔵入地において10年間の借銀加地子(かじし)米(小作料)の支払い猶予を定めたのを皮切りに,有田(ありた)・伊万里(いまり)地区での小作地の上(かみ)支配,地主と小作人への分給などの政策を実施した。これは富裕な陶器商人による土地集積が著しい地区であったことによる。その他寛政改革時には伊勢津藩で,天保改革時に常陸水戸藩でも実施が試みられたが,津藩では百姓一揆により実施されていない。

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世界大百科事典 第2版「均田制度」の解説

きんでんせいど【均田制度】

江戸時代の土地政策。均田とは土地を平等に分けて均等にすることであり,〈おのれ田なくて,豪民の田をかりて田つくる……民みなおのが田をつくりて,年貢をひとかたに出すやうにぞあらまほしき,それは均田の法にまさることあらじとぞ思ふ〉(中井履軒《均田茅議》)と地主的土地保持の改革は近代以前にも思考された。均田政策とよばれるものは1664年(寛文4)対馬藩の寛文改革にもあるが,大々的に地主の土地処分と分給を行ったのは佐賀藩である。

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