日本大百科全書(ニッポニカ) 「型板ガラス」の意味・わかりやすい解説 型板ガラスかたいたがらすfigured glass 表面に凹凸をつけたガラスで、溶解窯から出てきたガラスを2本のロールの間に通すことで製板される。ロール表面には型模様が彫刻されており、ロール通過時にガラス面に転写される。表面の凹凸によって光を通しながら視線を遮ることができる。この特長を利用して室内の間仕切り、窓、玄関、応接間、浴室、洗面所など、装飾性と視線の遮断が必要な場所に用いられる。また、光透過性に優れ、表面反射を低減した型板ガラスは、太陽電池のカバーガラスや温水器のカバーガラスとして用いられている。[伊藤節郎][参照項目] | 板ガラス | ガラス 出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例
ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「型板ガラス」の意味・わかりやすい解説 型板ガラスかたいたガラス 透視を防ぐことを目的として全面に型模様をつけた板ガラス。板ガラスの表面に彫り模様をつけ (他の面はロールしたままの平面) ,その表面で反射する光線が彫り模様の凹凸で複雑に屈折し,それが透視を不可能にすると同時に,美観をも添えるもので,暮しの高度化に伴って需要は非常にふえている。直射光をさえぎり,部屋の感じをやわらかにする。 出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報