デジタル大辞泉
「堺春慶」の意味・読み・例文・類語
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さかい‐しゅんけい さかひ‥【堺春慶】
〘名〙
① 室町時代以後、
春慶塗の祖である堺の漆工春慶の
技法にならって、堺で製された春慶塗。
②
茶器の
一種。
瀬戸の
陶工初代藤四郎の作にならって、春慶という者(
一説に初代藤四郎の
老後の号とも)が堺で焼いたという
茶入れ。また、
美濃(岐阜県)、
尾張(愛知県)
両国の境で製したからともいう。製作年代は、
桃山時代、または江戸時代の
元祿(
一六八八‐一七〇四)頃までというが、明らかでない。境春慶。〔茶器弁玉集(1672)〕
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報
堺春慶 さかい-しゅんけい
?-? 室町時代の陶工。
「堺鑑」によれば尾張(おわり)(愛知県)瀬戸で茶入れをつくり,さらに伊勢(いせ)(三重県)にうつる。子孫が千利休のころまで堺にすんだという。なお,瀬戸の初代藤四郎(加藤景正)の隠居後の号も春慶といい,その後やかれた茶入れも春慶といわれた。号は舜慶ともかく。
出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例