デジタル大辞泉 「埃」の意味・読み・例文・類語 ほこり【×埃】 1 粉のような細かいちり。「埃がたまる」「埃だらけの車」「砂埃」2 数量や金銭のはした。余り。「二千貫目足らずの商ひに九貫目の―を取り」〈浄・万年草〉[類語]ごみ・屑・塵・滓・微塵・綿埃・砂埃・土埃・砂煙・土煙・煤埃・塵芥ちりあくた・塵芥じんかい・藻屑・がらくた・スクラップ・生ごみ・紙屑・おが屑・食べ滓・茶殻 あい【埃】[漢字項目] [音]アイ(呉)(漢) [訓]ほこりちり。ごみ。ほこり。「塵埃じんあい」[難読]埃及エジプト あい【×埃】 数の単位。1の100億分の1。→位くらい[表] 出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
精選版 日本国語大辞典 「埃」の意味・読み・例文・類語 ほこり【埃】 〘 名詞 〙① とび散る粉のようなごみ。細かいちり。[初出の実例]「塵多処へ雨ふればほこりに雨がつつまるるやうになるぞ」(出典:三体詩幻雲抄(1527))② 数量や金銭などの余り。残余。はした。[初出の実例]「二千貫目足らずの商ひに、九貫目のほこりを取」(出典:浄瑠璃・心中万年草(1710)中)③ きわめてわずかな物のたとえ。[初出の実例]「一時ばかりの慰みに、六十三匁出してほこりとも思はぬ息子も有」(出典:浮世草子・好色万金丹(1694)四) あい【埃】 〘 名詞 〙① 土ほこり。ちり。[初出の実例]「埃涓委聚、画二餝神都一」(出典:性霊集‐二(835頃)沙門勝道上補陀洛山碑)② 分の一〇億分の一。 出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例
普及版 字通 「埃」の読み・字形・画数・意味 埃10画 [字音] アイ[字訓] ほこり[説文解字] [字形] 形声声符は矣(い)。〔説文〕十三下に「塵(ちり)なり」という。矣に(あい)・欸(あい)の声があり、口気の意がある。風で塵埃の生ずるのを埃という。[訓義]1. ほこり。2. ほこりにまみれた状態のもの、ちり・ごみ。3. 土けむり、もや。[古辞書の訓]〔名義抄〕埃 チリ・チリヒヂ 〔立〕埃 チリヒヂ・チリヰルナス[熟語]埃▶・埃靄▶・埃鬱▶・埃気▶・埃昏▶・埃塵▶・埃銭▶・埃土▶・埃煤▶・埃▶・埃風▶・埃氛▶・埃墨▶・埃霧▶・埃穢▶[下接語]埃・炎埃・煙埃・軽埃・涓埃・紅埃・黄埃・囂埃・塵埃・青埃・清埃・繊埃・俗埃・沈埃・飛埃・浮埃・風埃・氛埃・雰埃・芳埃 出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報