(読み)アクタ

デジタル大辞泉 「芥」の意味・読み・例文・類語

あくた【×芥】

ごみ。くず。かす。転じて、つまらないもの。「ちりのごとく扱われた」
[類語]ちりごみ塵芥ちりあくた塵芥じんかい粉塵黄塵砂塵後塵塵埃

かい【芥】[漢字項目]

人名用漢字] [音]カイ(漢) ケ(呉) [訓]からし あくた
からし菜。香辛料のからし。「芥子かいし
小さなごみ。あくた。「塵芥じんかい土芥
[名のり]しな
難読芥子からし芥子けし

ごもく【×芥】

ごみ。あくた。
「人の住家ちり、―の溜る程、世にうるさき物なし」〈浮・一代女・三〉

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「芥」の意味・読み・例文・類語

ごもく【芥・塵】

  1. 〘 名詞 〙
  2. ごみ。ちり。あくた。塵芥(じんかい)。ごもくた。
    1. [初出の実例]「溝のごもくどもを取のけて、蓮池は水を入ぞ」(出典:両足院本山谷抄(1500頃)四)
    2. 「塵芥(ゴモク)ほど銀(かね)が溜れば能ひに」(出典譬喩尽(1786)五)
  3. ごもくば(芥場)」の略。
    1. [初出の実例]「上様の土器(かはらけ)をごもくへ捨てて」(出典:歌舞伎・東山殿劇場段幕(1818)序幕)

あくた【芥】

  1. 〘 名詞 〙 腐ったりなどして打ち捨てられているもの。ごみ。くず。廃物。また、比喩(ひゆ)的に、役に立たないもの・無益なものをいう。
    1. [初出の実例]「天なる姫菅原の草な刈りそねみなのわたか黒き髪に飽田(あくた)し著くも」(出典:万葉集(8C後)七・一二七七)
    2. 「本のまことの人は、物をさうさうにあくたなことはいわぬぞ」(出典:玉塵抄(1563)三〇)

ごもくた【芥】

  1. 〘 名詞 〙ごもく(芥)
    1. [初出の実例]「五木太(コモクタ)もさそふ水あるゐてとけて 熊手をかたけいなんとぞ思ふ」(出典:俳諧・蛇之助五百韻(1677))

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

動植物名よみかた辞典 普及版 「芥」の解説

芥 (カラシナ・カラシ)

学名Brassica ×juncea
植物。アブラナ科の越年草,園芸植物,薬用植物

出典 日外アソシエーツ「動植物名よみかた辞典 普及版」動植物名よみかた辞典 普及版について 情報

今日のキーワード

カイロス

宇宙事業会社スペースワンが開発した小型ロケット。固体燃料の3段式で、宇宙航空研究開発機構(JAXA)が開発を進めるイプシロンSよりもさらに小さい。スペースワンは契約から打ち上げまでの期間で世界最短を...

カイロスの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android