デジタル大辞泉
「外心」の意味・読み・例文・類語
ほか‐ごころ【外心】
他の人に向かう心。他に移る心。あだしごころ。
「荒磯越しほか行く波の―我は思はじ恋ひて死ぬとも」〈万・二四三四〉
がい‐しん〔グワイ‐〕【外心】
1 三角形の外接円の中心。三角形の各辺の垂直二等分線の交点に一致する。⇔内心。
2 隔てのある心。うちとけない心。
「今ぬしが―が出来て、わたくしがつき出されてお見なんし」〈洒・三人酩酊〉
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がい‐しんグヮイ‥【外心】
- 〘 名詞 〙
- ① うちとけない心。へだてを持った心。隔心。また、他に引かれる心。
- [初出の実例]「此いろ男、そら琴が外心なきはせうちで居れど」(出典:洒落本・繁千話(1790))
- [その他の文献]〔春秋左伝‐昭公三年〕
- ② 多角形に外接する円の中心。三角形では各辺の垂直二等分線の交点となる。⇔内心。〔数学ニ用ヰル辞ノ英和対訳字書(1889)〕
ほか‐ごころ【外心】
- 〘 名詞 〙 よその物事や人などにひかれる心。あだし心。異心。
- [初出の実例]「荒磯越しほかゆく波の外心(ほかごころ)我は思はじ恋ひて死ぬとも」(出典:万葉集(8C後)一一・二四三四)
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例
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外心
がいしん
三角形の三つの頂点を通る円(外接円)の中心を三角形の外心という。外心は三つの辺の垂直二等分線の交点で、三つの頂点から等距離にある点である。鋭角三角形の外心は三角形の内部にあり(図の(1))、直角三角形の外心は斜辺の中点である(図の(2))。鈍角三角形の外心は三角形の外部にある(図の(3))。三角形の外心は、3辺の中点でできる三角形の垂心と一致する。
四面体の場合は、四面体の四つの頂点を通る球(外接球)の中心を外心という。四面体の外心は六つの辺の垂直二等分面の共有点で、四つの頂点から等距離にある点である。
[柴田敏男]
出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例
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外心 (がいしん)
circumcenter
三角形の3頂点を通る円を三角形の外接円といい,この円の中心を三角形の外心という。外心は三角形の3頂点から等距離にある点で,三角形の3辺の垂直2等分線は外心を共有点としてもつ。外心は鋭角三角形では三角形の内部に,直角三角形では辺上(斜辺の中点)に,鈍角三角形では三角形の外部にある。三角形には外心のほかに,内心,傍心,重心,垂心と呼ばれる点がある。三角形の外心,重心および垂心はつねに1直線上にある。
執筆者:中岡 稔
出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報
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外心【がいしん】
三角形の外接円の中心。3辺の垂直二等分線の交点であり,各頂点から等距離にある。
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出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報
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