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多地域進化説 たちいきしんかせつ multiregional model

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知恵蔵2015の解説

多地域進化説

新人の起源に関して対立する2つの仮説。多地域進化説は、原人が180万年ほど前にアフリカからユーラシアに拡散し、各地で進化して新人になったという旧来の説。出アフリカ説は、アフリカで20万年ほど前に旧人から進化した新人が、約6万年前から世界中に拡散して、原人の子孫に取って代わったという新しい説。後者は母系遺伝するミトコンドリアDNAの分析から、かつてアフリカに現代人すべての祖先である女性がいたと想定するイブ仮説とも一致する。近年では、アフリカで、他の地域に先駆け、16万年前の新人化石や8万〜7万年前の貝製首飾りなどが発見されることから、後者が圧倒的に多くの支持を得ている。

(馬場悠男 国立科学博物館人類研究部長 / 2007年)

出典|(株)朝日新聞出版発行「知恵蔵2015」
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デジタル大辞泉の解説

たちいきしんか‐せつ【多地域進化説】

現代人の起源に関する仮説の一つ。現生人類の直接の祖先は、100万年以上前に原人の段階でアフリカから世界各地に拡散し、各地域で独立性を保ちながら新人に進化したとする。→アフリカ単一起源説
[補説]ミトコンドリアDNAの系統分析により、現代人の共通の祖先は約20万年前にアフリカに生息していたと推定されることから、アフリカ単一起源説の方が有力視されている。

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