日本歴史地名大系 「大アラコ古窯跡」の解説
大アラコ古窯跡
おおあらここようあと
出土遺物は、山茶碗・小皿・鉢・壺類が主体であるが、第二・第三号窯内および六号窯の灰原から「正五位下行兵部大輔兼 三河守藤原朝臣 顕長」と読むことのできる陶片が発見されている。藤原顕長の三河国司としての在任期間は、「公卿補任」によって、保延二年(一一三六)から久安元年(一一四五)、および久安五年から久寿二年(一一五五)と知られており、大アラコ窯の操業年代もこの時期と推定されている。
出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報